先天的な美と後天的な美
女性の美しさは持って生まれた美だけでなく、教養美、健康美、人口美という3つの後天的な美が一緒になってつくり上げるものである。日常生活のすべてに興味をもち、常に教養を高めること。これを忘れないようにしたい。
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女学校を卒業後、ハリウッドでカメラマンをしていた義兄の助言で美容の世界に飛び込んだ与儀八重子。
その美容への信念は三代に渡って脈々と受け継がれています。
戦前から活躍し、戦中に出産。そして戦後まもなく美容室を開業したバイタリティに加え、「すべては自分都合ではなくお客様都合」と常に心配りを怠りませんでした。
ここではそんな彼女の言葉をご紹介します。
女性の美しさは持って生まれた美だけでなく、教養美、健康美、人口美という3つの後天的な美が一緒になってつくり上げるものである。日常生活のすべてに興味をもち、常に教養を高めること。これを忘れないようにしたい。
肌が美しいとお化粧は楽で、仕上がりも美しくできる。だから、美しい肌を保つための心づかいを忘れないでいただきたい。そのためには第一に食事、睡眠、排便に注意して体調を整える。どれか一つ不調であってもすぐに大影響する。
自分の美点に自信を持ち、それを強調したおしゃれをすることで誰でも本当に美しくなれるものである。自信がないと卑屈な態度をとり、せっかく持っている美しさを殺してしまう。みなさん「うぬぼれましょう」と申し上げたいのである。
着物は洋服と違って、形はただ一つである。それも直線でできた単純な形である。これを紐で形をつくっていくわけだが、ただその着付け方だけでも、若くも年配にも、上品にも粋にもなる。
鏡は毎日化粧するときだけでなく、日に何回ものぞいてみたいものである。それはいつも身仕舞いをよくしているために必要なだけでなく健康状態を知ることもできる。1日に何度でもいろんな場所でうつして見ることをおすすめしたい。
街を歩いていて、思わず「美しい髪ですね」と言葉をかけたくなることがある。美しい髪は人の若さをあらわす。髪をテーマにした小説や詩も数多く、読者の共感を誘っているのも、髪の美しさに魅力を感じているからといえよう。
AND IN THE FUTURE
私たちは与儀八重子の情熱を受け継ぎ、伝統と革新を見据えながら日本女性の美を追求してまいります。