与儀美容室 × ヘアケアブランド ジョジアンヌロール 後編
対談
対談企画第三回目のゲストは、フランスエステ界の第一人者であり、世界三大アロマテラピストの一人とされるジョジアンヌ ロールさん。約40年前にフランスで頭皮ケアの大切さを提唱し、そのパイオニアとして活躍されてきたジョジアンヌさんをお迎えし、独自のメソッドである『フィトエステティック』、『ジョジアンヌ ロール』製品の魅力、そして、美しい生き方について前後編でうかがっていきます。
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情熱をもって進むことで、道は開ける
与儀:ファンデーションを塗ることで肌は美しく見せることができますが、弱った頭皮・毛髪を健康な状態にすることは本当に難しいものです。最近は日本でもヘッドスパなどの有効性が叫ばれるようになりましたが、それは本当にここ10年のこと。それを40年も前からフランスで提唱し、第一人者としてメソッドを立ち上げるのには、ご苦労があったのではないでしょうか?
ジョジアンヌ:確かに一筋縄ではいかないことはたくさんありました。でも、情熱をもって仕事をしていれば、なんとかなってしまうもの。私は植物の力を信じ、『フィトエステティック』の力を信じていましたし、自分の情熱を傾けていることを、仕事というよりは、人生そのものだと思ってきました。だからこそ、苦労を苦労と思わずにいられたのでしょうね。
与儀:信念をもって進んでこられたのですね。
ジョジアンヌ:人との出会いにも救われましたね。初めての試みには外圧がつきものですが、それに屈することなく仕事をしてこられたのは、様々な人との出会いがあったから。私の考えに賛同し応援してくださる方、植物の力を信じ、今世の中にあるもの以外にも素晴らしいものがあるはずと信じている方にたくさん出会えたことが、私をパイオニアにしてくれたんだと思います。
与儀:まさに、パイオニアであったと思います。
ジョジアンヌ:最初は、「変なことをやっている人がいるわ」と思われていたでしょうけどね。笑
ジョジアンヌと与儀美容室の出会い
与儀:与儀美容室では2019年9月のリニューアルオープンにあわせて、ジョジアンヌロールの商品を取り扱わせていただくようになりました。実はその導入のきっかけは、あるスタッフがパーマで髪を痛めてしまったことにありました。そのスタッフはチリチリに傷んでしまった髪をどうしても切りたくなくて、どうにか修復できないものかとあらゆる品を試したそうで、その中で出会ったのがジョジアンヌロールの製品でした。
ジョジアンヌ:その方は髪を切らずにすんだのかしら?
与儀:はい。とても柔らかくて細い彼女の髪は、ジョジアンヌロールの製品おかげで、ハリと艶を取り戻すことができたのです。もともとトリートメントをつけるとペタっとつぶれてしまいがちな髪質だったのですが、見違えるような仕上がりで。感動した彼女は、すぐに私にもテスターを持ってきてくれたので試してみたのですが、今まで使用してきたヘアケア商品と全く違うレベルの仕上がりに驚きました。自然な艶とボリュームに感動し、私も翌日には百貨店に行って購入しました。笑
ジョジアンヌ:とてもうれしいエピソードですね。 ありがとうございます。きっと海藻のミネラル成分がその方の髪に有効に働いてくれたのですね。
与儀:与儀美容室で提供するようになり、お客様からも大変ご好評いただいています。とくにそのミネラルの効果でしょうか。柔らかい髪にはハリを出し、硬い髪はまとまりよく仕上げてくれるところに私たちも驚いています。商品をご購入される方も多く、オープンから連日完売が続いたほどでした。
ジョジアンヌ:うれしいですね。私はジョジアンヌロールの商品の一番の消費者なので、その効果はとてもよく実感しているのですが、それがたくさんの方に伝わったのだと思うと本当にうれしい気持ちになります。
与儀:今日お話をうかがって、ジョジアンヌロールの商品がどんな髪質の方にも有効な理由は、それぞれの商品に含まれた海藻由来のミネラルと、上質なエッセンシャルオイルの効果なのだと納得しました。これからも多くの方にその効果を感じていただきたいですね。
時代を引き継ぐもの達へ
与儀:ジョジアンヌさんのお嬢さんは、今ボラボラ島でスパを経営されていますよね。フランスではファミリービジネスを継承する文化があると聞きますが、やはり早くからお嬢さんはお母様のお仕事を引き継ぐつもりだったのでしょうか。
ジョジアンヌ:おそらく、そうなのだと思います。
与儀:おそらく、というと?
ジョジアンヌ:はっきりとそう言ったわけではなかったけれど、最先端のことが学びたいと薬学を学び始めたので、きっとその頃から興味があったのではないかと。あなたもそうだったのかしら?
与儀:私は、母から「この仕事を継ぐように」とは一度も言われたことがないのです。
ジョジアンヌ:私も同じですよ。ただある時、娘の方から「ママ、私もやろうかしら」と言われました。
与儀:何も言わなかったことが、きっとよかったのですね。私も「継ぎなさい」と言われていたら反発していたかもしれません。笑。母はただ「美容師免許だけはとっておいたら?」と大学生の私に言いました。だから、私もなんとなく通信で免許を取得しました。
ジョジアンヌ:お母さまはとても賢い方ね。笑。あなたもきっとそうなるのでしょうね。
与儀:そうでしょうか。
ジョジアンヌ:私には男の子の孫が二人いますが、どちらでもいい、いつかその子たちが「やってみたい」と言ってくれたら、と思っているんですよ。
ジョジアンヌ流「美しい生き方」とは
与儀:最近『美しい生き方』という本を出したんですが、その中では、お客様から教えていただいた多くの美しい生き方を紹介しているます。そこには学ぶべきこと、目標がたくさんあるのですが、ジョジアンヌさんの考える美しい生き方についても教えていただけますか?
ジョジアンヌ:そうですね。周りの人を愛することかしら。自分のことだけ考えず、皮膚の中にある心の部分。それを豊かにする生き方をすべきだと思います。
与儀:やはり、内側からの美ですね。
ジョジアンヌ:そのとおりです。
与儀:ありがとうございます。ちなみに祖母が最初に出したお店は「La Beaute(ラ・ボーテ 和訳:美しい人)」という名前だったんですよ。
ジョジアンヌ:あら、最初のお店はいつ?
与儀:71年前です。ちょうど戦争が終わってすぐに。
ジョジアンヌ:いい時代でしたね。いろいろなものが戦争が終わって変わり始めて、みんなが輝きだした時代でした。
与儀:そうですね。何もかもなくなってしまったところから、少しずつ暮らしができあがっていき、次の一歩として、みんなが美しくなりたいと思い始めたときだったと聞いています。ジョジアンヌさんがお店を出したサントノーレ通りのような、銀座の通りに、祖母はお店を構えました。
ジョジアンヌ:なんだか似ていますね。自然に出会うことが決まっていたような。本当に、出会いは必然なのかもしれません。ぜひ今度はフランスにいらしてくださいね。素朴なところですが、ご紹介したいです。
与儀:ぜひ。ラベンダーが美しい季節にうかがってみたいですね。今日は、本当にありがとうございました。
ジョジアンヌ:また、お会いしましょう。
ジョジアンヌロール氏 プロフィール
「本当の美しさは、健やかな心と体からつくられる」
フランスをはじめとして、世界各国で活躍しているアロマテラピスト、ジョジアンヌロール。現役エステティシャンとして、40年にわたり本物の女性の美を追求し続けています。幼少より植物に親しみながら育った彼女は、中国で鍼治療や気候術を習得。
西洋のフィトテラピーに東洋の中医学や陰陽五行説を融合させた、独自の「フィトエステティーク」を完成させました。その即効性は美に敏感な女性たちを感動させ、瞬く間に世界中で熱烈なファンを獲得し続けています。
自然に育まれたジョジアンヌロール
ジョジアンヌロールが生まれた場所、自然豊かなフランスのピュイゼ=フォルテール。
この地は、陶磁器を作るのに適した良質の土を求め優れた陶芸家たちが世界中から移り住んでくる場所です。幼いころのジョジアンヌロールは、お父さんと一緒にゆっくり時間をかけて田舎道を歩きながらその土地に古くから言い伝えられている植物や花、土地、美しさの秘訣などありとあらゆることを学びました。子どもの頃から身近で友だちのような存在だった植物からインスピレーションを受けたジョジアンヌの子どもの頃の夢は自然科学の先生になることでした。
自然豊かな場所で生まれ育った彼女は、次第に自分も自分自身の手を使って人の役に立つことをしたいという思いが芽生えるようになります。成長して理学療法を学んだ彼女が掲げた目標は、人々が美しく年を重ねるための手助けをすることでした。
好奇心旺盛な彼女が少女時代から関心を持ったのは中医学。非常にシンプルでありながら論理的に人を自然とエレメントに結び付ける捉え方に魅了されたジョジアンヌロールは、この伝統的な医学の手法を取り入れた独自のアプローチで人のお世話をするためのメソッドを構築します。
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