BASIC KNOWLEDGE
和装の基礎知識
BASIC KNOWLEDGE
和装の基礎知識
美しく印象的に着物を着るために知るべきこと
着物には、日本人の繊細な感覚がいかんなく表現されています。それだけに決まりごとを知らないと、せっかくの着物が台無しになることも…。
和装のルールを学んで、着物であなたの魅力を引き立たせましょう。
私たちの着物教室では、このような知識もお伝えしております。
SEASONAL RULES
季節ごとのルール
着物を着ることは季節を着ること
四季のある日本という国に生まれた着物は、常に季節と色を意識しています。
今回は春夏秋冬のシーンに合わせたご提案させていただきました。みなさまのコーディネートの参考になりましたら幸いです。
お花見
花を愛で集うという感性は日本人独特のものではないでしょうか。満開の桜が主役のときは、花柄の着物は遠慮して花を引き立てるという気持ちで、落ち着いた色味や柄を選んではいかがでしょう。帯締めや帯揚げに薄紅色を使うなど、花にちなんだ心を表すのも心憎い演出です。
花火
若い方の浴衣、素足に下駄という姿もくだけた風情で夏の夜を楽しみことができるでしょう。白地に藍染の昔ながらの浴衣も清潔感があって若さを引き立てるものです。大人の女性は薄物の絽や紗、また車輪梅で染めた夏大島、紅梅織などに長襦袢を着れば、上品な夏の装いを楽しむことができます。
夏が終わり涼やかな風を感じる頃、季節の移ろいの中でお召しになる単衣の軽さは格別なものです。夏に向かう六月の単衣と違い、温かみのある色味を選びましょう。秋草、菊、露芝など日本古来の柄を楽しむ季節です。差し色となる帯締めは深い緑や臙脂、墨色で季節の先取りをしてみましょう。
気忙しい師走の頃、しゃっきりした紬をお召しになるのも、凛とした美しさを引き出してくれます。お買い物に結城の着物に染めの帯でお出かけになるのも気分が変わるものです。新年の祝いに新しい着物をおろすのも縁起の良いことです。晴れやかな気持ちを託して、おめでたい柄や薄色の着物に格の高い袋帯。帯締めは白を使うと改まった気持ちを表すことができます。
HOW TO FOLD
着物のたたみ方
大切な着物を美しく保つために
着物が日常から遠い存在になってしまってからというもの、着物をたたみ方をご存知の方が少なくなっているようです。
自分流のたたみ方はシワをつくってしまう原因になります。
お着物をお召しになった夜は、一晩さぼすこともお忘れなく。
- 本だたみ
もっとも一般的な着物のたたみ方です。コツは折り目を正しく角をきちんとあわせること。
- 長襦袢だたみ
長襦袢・和装コート・羽織などのたたみ方です。長襦袢をたたむ時は半衿をつけたままでも構いませんがえり芯は外します。
長襦袢をたたむときは、半衿をつけたままでかまいませんが、えり芯ははずします。
ONE POINT ADVICE
ワンポイントアドバイス
和装についてのワンポイントアドバイス
和装になると動きが制限されるせいか振る舞いがぎこちなくなってしまう…というお声を良く聞きます。
そんな方のためのアドバイスをご紹介させていただきます。加えて、着物を脱いだ後のメンテナンスも大切です。
迷われることがありましたらぜひ私たちにご相談ください。
- すそさばき
すそよけ、長じゅばん、着物とかさなっています。 ひざを開いて、すそをさばくと歩きやすくなります。 歩幅は小さめ、内股でお歩きください。
- トイレの後で
帯のたれが跳ね上がってないかどうかお確かめください。
襟元が緩んだときは、長じゅばんの背中心を、手を後ろに回して帯の下のあたりで軽く引いてください。襟元がしまります。
着丈が下がったら、腰紐の位置で調節します。
- 着物の後始末
お脱ぎになった着物は、一昼夜風通しの良いところで湿気を取り、ホコリを払ってからおたたみ下さい。
衿や胸元にしがみついた場合は乾いた布で拭くだけにして、呉服屋や和払い専門部門のあるクリーニング屋へすぐにお手入れにお出し下さい。専門店へのご紹介も承っております。お気軽にご相談ください。
まず、着物を着ることからはじめましょう。
着物のことを知れば知るほど活用できるシーンが増えていきます。
あまり難しく考えずまずお持ちの着物を着てみてください。
迷われることがありましたら、どうぞ私たちにお問い合わせください。